フィリピンの友達
- Ichiro Mikami
- 2015年4月29日
- 読了時間: 2分
当たり前だが、俺はフィリピンに友達がまあまあいる。
例えばマッサージ師も、長くやってもらっているので友達のようになっている。
以前から、マッサージされているときに時々質問されていた。
「ミックはメイド必要ないの?」
「メイドなんかいらないよ。そもそもフィリピンにそんなに来てるわけじゃないからね。」
「私の仕事はきついから、できたらメイドになりたいの。」
「英会話の先生なら雇えるかもしれないけど、メイドはいらない。」
向こうでは結構メイドをしている人が多い。
仕事は、料理、洗濯、掃除だ。
なんでもやってくれるという感じよりは、最初に取り決めたことをやってくれるという感じだ。
「英会話の先生じゃダメなの?」
「私は学歴ないから…」
そして、昨日彼女から久しぶりにメールが来た。
「ミックの日本でのメイドはどんな人?」
「日本にはメイドのシステムがないんだよ。」
「メイドがいないって言うの?」
「そうそう。自分で掃除して、自分で洗濯して、自分でご飯を食べるんだよ。みんながそうしてるるんだよ。」
「じゃあ、日本で働きたいんだけど。」
「それは難しいと思うよ。今、日本で仕事を探すのはなかなか大変だと思う。そもそもビザがとれる気がしないよ。」
「じゃあ、サウジに行くことにする。求人が出てるから…」
「えっ?アラブ人は嫌いだって言ってなかった?」
その人はいつもアラブ人が苦手だって言ってた。
マッサージするときに体臭がものすごくきついらしい。
日本人ってのは、親切だし、お金にもきれいだし、優しいからどこの国に行っても人気が高い。
「日本人のメイドになりたいけど…」
「ごめん、そういう需要ないと思うよ。」
そもそも俺でさえ、フィリピン料理を日本で作って欲しいと思わないし、フィリピン流で掃除されても困るし、それ以前に給料面で折り合いがつかないと思う。
フィリピンなら3万円くらいで雇えるかもしれないが、日本で雇うなら15万円くらいは請求されると思う。
たしか、小学生くらいの子供さんが二人いるって言ってたな。
子供を残して行ったこともないサウジで働くのは心細いし、大変だろうな…
力になってあげたいけど、俺にその力はない。
みんな大変。
でも、みんながんばるしかないんだよね。
その人はこれからどういう人生を歩むかわからないけど、幸せな道に進んでいけるといいな…

留言