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俺らは全然偉くない

  • 執筆者の写真: Ichiro Mikami
    Ichiro Mikami
  • 2015年5月28日
  • 読了時間: 3分

「その人がどんな人かを知りたいとき、その人と同等ではなく、下の人をどう扱うかを見ればいい」

これはハリーポッターで有名なローリングの言葉だ。

よくよく考えてみると、俺の周りのカッコいい目上の人って、俺に対してまで丁寧な言葉で話してくる。

そういう人達には全然かなわないのだが、俺も俺なりに人に対して横柄にならないように気をつけている。

というか、そもそも人間として上だとはかけらも思っていない。

だから生徒にも「〇〇をやれ。」とは絶対に言わないし、「〇〇をさせてる。」という表現もおそらく生まれて一度も使ったことがない。

海外でドライバーやガイドを雇っても、必ず同じレベルの人間だと思って接している。

日本という国にたまたま生まれさせてもらった俺らは、豊かじゃない国の人達に出来る範囲でなにかをするのも当然だと思っている。

でないと発展途上の国の人から[なんであなたばかり豊かなの?交代してください。]と言われたときに、恥ずかしい。

今回、俺が一緒に仕事してるフィリピンの英会話の先生が日本に来ることになった。

そもそもフィリピン英会話の仕事は、まだそこまで本気出していないので大赤字なのだ。

フィリピン人は人件費が安いから大したことないって思ってるは多いと思う。

だけど、人件費だけじゃなく家賃やらインターネット代やらなんやらかんやら、とにかくいろいろお金がかかるのだ。

例えば、プロバイダーだけにかかる費用でさえ月に1万円だからね。

日本より高いよね。

なのに、「ミック、私を日本に招待して。東京を見てみたいわ。」と言われ、あきこ先生とかすみ先生に手伝ってもらって、今日、まさに日本に来ることになっている。

フィリピンの先生が日本に来ることの経済的メリットは、1ミクロンもない。

ただ、お金だけがダラダラと流れてしまう。

でも、俺は思う。

一緒に働いてくれて、俺に一票入れてくれて、本当に感謝しているのだ。

社長の俺を呼び捨てにし、フィリピンの空港でその先生のために戦っているときに「あなた落ち着いた方がいいわよ。」とトンチンカンなことを言われても、俺は感謝している。

その先生がいつも笑顔で明るく俺に接してくれて俺はすごくうれしいのだ。

だから、少しでもお返しさせて欲しい。

その先生が日本に来ることで、日本のことを理解してくれることでまた授業のクオリティが上がるかもしれないし、いいアイデアもでるかもしれない。

今日はその先生が成田に到着する。

かすみ先生がお迎えに行ってくれることになっている。

そのあと、かすみ先生がディズニーランドに連れて行ってくれるらしい。

で、かすみ先生の家に一緒に泊まるんだって。

これを読んでる人、一緒に仕事してるフィリピン人の先生って何才だと思う?

48歳女性。

かすみ先生は大学を卒業したばかりだからね。

しかもこの費用は全部かすみ先生が持ってくれるらしいからね。

どう?

俺らの塾って最高じゃない?

ローリングの言葉をもう一回見てみよう。

「その人がどんな人かを知りたいとき、その人と同等ではなく、下の人をどう扱うかを見ればいい」

たぶん、「人間に上とか下とかないことを知ってる人がいいよ。」って言ってるんじゃないかな。

今回、俺らはフィリピンからの先生「レイという名前」に喜んでもらいたい思っているし、これから、生徒や親御さんにもっともっと感謝して生きていけたらって思ってる。

年をとるにつれて、本当に感謝が増えてくる。

ありがたいことしかない。


 
 
 

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